ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第10番
作曲:L.V.ベートーヴェン
弦楽四重奏曲第10番 変ホ長調 《ハープ》作品74
演奏:スメタナ四重奏団 1979年10月:プラハ・ドヴォルザーク・ホールで録音/LP
このLPは1980年の発売で、すぐ買ったとしても、30年は経っている。この時期、スーク・トリオの「大公トリオ」を買っていて、この2枚のLP、曲は私の特別好きなものだ。
演奏の感想
第1楽章 アダージョの長い序奏のモチーフは、この10番の楽曲の主題構成をなしといるようだ。序奏のあと、2つの主題に展開してゆくのだが、第1主題のモチーフはピッチカートの伴奏がハープを連想されるところから、曲の標題とされた。
弦楽4部のパートの旋律とスタッカートで刻むリズムとピチカートとのアンサンブルが高揚して美しい。
第2楽章 ロンド形式 アダージョの甘美、荘重が織りなすABC三つの旋律。
ここでも旋律とピチカートで抒情的な雰囲気、精神性の深みを感じさせる。
第3楽章 ABABAの5部構成のプレスト。
緻密なアンサンブルのフレーズはスタッカート、スラーで高揚感を積み重ね、アダージョをちりばめて美しい。
この5部はベートーヴェンのスケルツオ書法の構成のようで、5番目のA部分は下降旋律が第4楽章へ切れ目なく移行してゆく。
第4楽章 アレグレット 、主題と六つの変奏曲
第1楽章の主題の楽想がさまざまに変奏されている。
格調高いイメージのモチーフからなる主題、変奏部分は各声部が歌いあい、軽快な、また、不安げなフレーズが出現して変転し、やがて穏やかなフィナーレとなる。
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